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邪魔です

  • 川上悠介
  • 2017年8月17日
  • 読了時間: 1分

今年はほとんど祭り関係の写真を撮らなくなった。 撮影に行くたびに腹立たしいことが多く、撮ることにとりわけ意味を見出せなくなったからである。

写真は先日まで奈良公園一帯で開催されていた燈花会のときのもの。至る所にこのような立ち入り禁止のテープが張りめぐされ、三角コーン、白線(ラインパウダー)などもよく目につく。

燈花会は灯りのほとんどをロウソクの光で演出し、電飾のような華美な感じはなく、古都に溶け込むような自然で落ち着いた雰囲気を楽しめる祭りである。にもかかわらず、このような派手なテープや誘導灯などは明らかにその雰囲気を阻害している。そもそもそんな注意喚起や誘導は必要だろうか。

そしてどの祭りにも共通しているのが、祭りの後のゴミ。祭りをやるのはほぼ決まって夜。夜にゴミが出ても回収仕切れず、朝になると一帯はゴミだらけである。特に奈良公園は鹿がいるので、それを食べる。紙類、タバコまでも。それだけで鹿は数頭必ず死ぬ。

人間たちだけが安全に祭りを楽しめればいいのか。その後は見て見ぬふりなのか。現状において私はとても現代の祭りに共感などできない。

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