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  • 川上悠介

動物に食べ物を与えるとはどういうことか、一度立ち止まって考えて欲しい


汚い写真で申し訳ないが、これは食パンをそのままの形で与えられた鹿が吐瀉したところである。どうやら大量のパン類をそのまま投げ与えた人間がいたようで、数十頭のうち数頭が吐瀉を繰り返していた。

動物が「可愛いから」「触りたいから」「可哀想だから」「残飯を食べてくれるから」と人間側の身勝手な理由で食べ物(※)を与える人があまりにも多い、というかそれが動物園やペットの飼育等の慣例からか、その行為自体に何ら疑問を持たない人がほとんどだろう。

(※)動物に与える食べ物を餌というが、私は動物を卑下する言葉と認識しているので使わない。

少し考えれば小学生でもわかるが、動物は人から食べ物をもらわずとも、自然の動植物や昆虫などを捕まえて食べて生きている。つまり動物に食べ物を与えるのは完全に人間の自己満足であり、さらに言えば有益どころか有害である。

一例で言えば写真の通り、人間が作ったものを食べると体調を壊したり、病気になるケースが多い。野菜ならいいのか、と聞かれることも多いが、野菜もほとんどの場合が農作物、つまり人が作ったものであり、鹿にとっては水分が多すぎて下痢になる可能性が高い。鹿の間で病気が流行れば、当然近くにいる人間にも悪影響を及ぼす可能性がある。

長い目で見れば人間の下らない欲求は鹿にも人にも害を成しているのである。動物に食べ物を与えて喜んでるのは、うわべだけの動物愛護ではないだろうか。

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