江戸時代くらい前にはこんな光景が日常で見られたのだろうか。
子鹿公開に来られた80代のご婦人が、春日大社の参道は昔はもっと神聖な空気が流れていた、今はそれがなくて残念だとおっしゃっていた。 確かに今の参道は立ち入り禁止のロープやフェンス、看板に電線など静謐な印象を阻害するような障害物が多々見受けられる。
また現在開催されているムジークフェストならの野外ライブの騒音を始め、各種イベント後のゴミの散乱など見る/聞くに堪えない問題には憤りを感じている。
特にゴミは景観の問題だけでなく、鹿が誤って食べてしまうため、胃を詰まらせたり、病気になる可能性が高いのである。
その場しのぎの対策や安直なイベント量産は自分たちの首を締めるだけではないだろうか。私が観光客でそんな光景を目にしたら、もう奈良に来たいとは思わないだろう。